握力を鍛えれば健康になる?!

先日、あるテレビ番組で
握力の大切さについて放送されていました。

『様々な病気による死亡リスクと握力に強い関係があることがわかってきました。

握力が弱い人たちは、平均値の人たちより病気による死亡リスクが高くなってしまうというのです。』

しかし
この話しを聞いて
早速、握力を鍛えよう!

と思われたかもしれませんが、

ここで少し考えてみましょう。

握力は確かに大切です。

しかし、握力だけを鍛えれば良い訳ではなく、基本的に全身の筋力があるかどうかが健康において大切です。

この場合、握力が強い人は基本的に全身の筋力が高い傾向にあり、逆に握力が弱い人は、全身の筋力も低い傾向にあると思われます。

なので特別に握力だけを鍛えればいいという訳ではありません。

例えば
ペットボトルを開ける為には最低限の握力が必要です。

しかし、この動きで、より必要なのは、胸や背中の体幹の筋肉です。
ペットボトルの蓋を握って離さない為の筋肉が握力で、
開ける為の動きは

腕の付け根から動かして使う為、繋がりのある胸や背中の筋肉がより大切だといえます。

握力は蓋を離さない最低限の力で大丈夫という事です。

また
ボクシングなど
強いパンチを打つのに大切なのは広背筋であると言われます。
この背中の筋肉は、
ヒットマッスルなどとも呼ばれていますが、
こちらも先程の握力と同じく考えてみましょう。

広背筋はパンチングを打ち出す動作のなかで

伸ばされて使われますが、基本的に筋肉は縮める事で力を発揮します。
（筋収縮の強さが筋力です）
肘が体幹に近づく動作が広背筋の収縮で、

パンチング動作は、
その逆で、肘が離れて行く動作です。

広背筋が伸ばされてダメージを負った結果、発達する訳で
広背筋の収縮のトレーニングをすればそのままパンチ力が上がる訳ではありません。

（広背筋トレーニングが必要ない訳ではありません。また、パンチを引き戻す際に広背筋は収縮します）

結果、そうなった

という事がよくあります。
根本的な理解を高めて行く事がとても大切です。

また
○○を食べる人は長生きする？
などの健康情報も
○○を食べるような人は、そもそも健康意識が高い人で、
なので○○を食べれば健康になれる
など、単純なものではありません。

情報を深く読み解って行きましょう。

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