力を入れない方が力が出る?!

はじめに
人の筋肉は、その役割りによって、
屈曲筋と伸展筋に分ける事ができます。

屈曲筋
関節を曲げる筋肉

伸展筋
関節を伸ばす筋肉

上半身と下半身で繋がりは変わりますが

基本的に屈曲筋どうしが連動して収縮し、伸展筋もまた、伸展筋どうしで連動して収縮します。

背中を丸める屈曲筋の腹直筋は、大胸筋を収縮させ、繋がりのある上腕二頭筋をも収縮させるという具合です。

それでは、
力を入れない方が力が出るとは、どういうことでしょうか?

人間の体はどのような動きにおいても、先ずは腹横筋というインナーマッスルが最初に収縮すると言われています。

そして、より強い力を出そうと頑張れば、表層にある腹直筋にも力が入ります。

腹直筋の収縮は骨盤を後傾させる働きなので、繋がりのある大胸筋や上腕二頭筋が力を出す動きでは良いですが、腰をそる、胸をはるなど、背中側の筋肉は、骨盤を前傾させ、胸、お腹に力を入れず、むしろ伸ばすことで収縮します。

力を入れると骨盤が後傾するという事は、
骨盤を前傾させる、背中側の筋肉を使う時は
”力を入れない事”
が大事であるとも言えます。

ポイントは、力まないで動かす事だけを意識する事。
そうすれば屈曲筋のブレーキが外れ、スムーズに力を発揮する事ができます。

もう一つ、手でなにかを握る際のポイントは、必要以上に強く握らない事。

力は屈曲筋です。
懸垂等で背中を使う際は、極力強く握らないようにしましょう。

伸展動作は、力みによる屈曲筋のブレーキを外す事がポイント。
そうすることで”力を入れずに”力を出すことが可能です。

 
 

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