パフォーマンスの向上の為には常識を疑う事も大事？！

各スポーツには体の使い方の、
ある種の常識のようなものが存在します。

ゴルフであれば
スイングの際に頭を動かしてはいけない

野球であれば
脇を開いてはいけない

ボクシングであれば
パンチを打つ反対側の手は基本的に顔を守る為に上げておかなければいけない

などもあります。

しかし
一流のアスリートのパフォーマンスをスローモーションでみてみると、
頭が動いていたり、手が下がっていたり
意外とその通りになっていない場合があります。

一流選手に限って
基本的ができていないなどという事は考えられません。
何故なんでしょうか?

これは、良い動きの結果が、
そのようになったと考えられます。
例えば
ボクシングであれば、
競技の性質上
攻撃の時でも守りを固めておかなければいけないのですが、
パンチを打つ側の反対の肩は
、後ろに引いたり下げたりした方がパンチの伸びやキレがでて、
コンビネーション（パンチのつなぎやすさ）
がしやすくなる事があり
その結果、手が下がるのでは
と考えられます。

動きというものを
腕、足など
部位ごとに別々に捉えるのではなく
体幹部の身体操作からの
連動の結果が、
頭が動いたり
手が下がったり
につながったのではないでしょうか。

ですので
本質の身体操作の理解がないまま
頭は動かさない
脇は絞る
足は開かない
など

細部の動きを
常識に則って素直に守っていると、逆に体が動かしにくくなってしまう事があります。

体幹部の身体操作の結果が
四肢や頭の動きである場合
細部の動きは、
体幹の動きが整えば他は全てまとめて良くなる事があるんです。
（逆に末端の動きから体幹の身体操作のヒントが見つかる場合もあるので、一概に駄目ではありません）

パフォーマンスの向上の為に
その競技の最高峰のアスリートを真似てみる事はとても良い事です。
この時
その選手が基本と違う動きをしているなと感じた場合は
一度、今までの常識を忘れてみるのも良いかもしれません。