肩甲骨の伸張反射を利用する為に大切な事とは?

肩甲骨の動きは
上半身のパフォーマンスにおいて、とても重要です。

特に、肩甲骨の動きからくる
伸張反射は
（筋肉が伸ばされると反射的にその筋肉が縮む動きの事）
切り返し動作で爆発的なパワーを与えてくれます。
（いわゆる”筋トレ”はこのような反動は使わず、常に負荷をかけて”筋肉に効かせる”ようにするのが一般的です）

例えば
プッシュアップやベンチプレスのような
”押す”動作の場合は

下げる動きで最大限に肩甲骨を内側に寄せると、そのタイミングで伸張反射が起こり、
力強い切り返しが可能です。

その際に大切なポイントは
下げる際に、
肘から曲げず、肩甲骨（胸を張る動作）から動かす事です。

肘から曲げる動きは肩がロックしてしまい、肩甲骨が固定されてしまので、反射が起こりません。

むしろ肘を曲げ伸ばす意識は持たず、
腕は余分な力を抜き、
肩甲骨の動きに合わせて
”勝手に曲がる”
ぐらいの感覚が丁度良いです。

次に
”引く”動作の場合は

懸垂やラットプルダウン
のような上下移動は
肩甲骨の上方回旋

ロープなどを、水平に引っ張る動きは
肩甲骨を開く動作（外転）
が重要です。

充分に肩甲骨が引き伸ばされる事で、伸張反射が起こり、
爆発的な切り返しが可能になります。

こちらも腕の脱力が大事です。
腕に余分な力が入っていては、
肩甲骨の反射が起こりません。

”引く”動作の場合、何かを握る事が多いのですが、
その際に上腕二頭筋に力が入りがちですが、
出来るだけ握る力を使わない事が大事です。

そうする事で
肩甲骨の
”抜き”
が可能になります。

上半身は肩甲骨の反射を最大限に利用してパフォーマンスを上げて行きましょう。