足首が柔らかいと気づける事とは?!

体を動かす上で、足首の柔らかさはとても大切です。

特に、
あまり意識して動かさない
足の背屈動作
（踵を上げてふくらはぎを収縮させる動きの反対。つま先を上げる動作の事）
は動きのスピードを上げる上でも重要な働きをします。

例えば

”歩く”とは
スムーズに体が前に倒れる動作の連続であると言えるのですが、

重心を前に移動する際に、足の指で強く踏ん張ってしまうとふくらはぎが収縮して、背屈動作がしにくくなります。

体は骨盤を前傾させれば重心は前に行く為
足首の力を抜けば、体は自然に前に倒れます。
あとは
それに合わせて転ばないように一歩足を踏み出せば、前に進む事が出来ます。
そして
前足が着地する際も足首を柔らかく使い、背屈動作を行えば、連続性をもった
”歩く”動きに繋がります。

このような体の使い方は
アクセルの役割が骨盤で
（骨盤の倒す角度でスピード調整）
ブレーキの役割が足首による底屈（ふくらはぎの収縮）
であると言えます。

歩くスピードを上げる為に前に重心をかけても
足首が硬くて充分に背屈ができなければ、動きにブレーキがかかってしまうという事です。

本来
人間の体はふくらはぎの筋肉の収縮をあまり使わなくても
足首の自然な脱力ができれば
体を前に進めたり
内側に倒れる力を利用して
サイドに一歩踏み出す動きができます。
これは足首の
背屈動作と
回外動作（親指側に曲がる）
によるものです。

体の動かし方は色々あるので、アクセルの役割として、ふくらはぎを使う事がけっして悪い訳ではありません。

重心移動の観点からみると、
重い骨盤を
（人間の体の中心が骨盤という考え方があります）
ふくらはぎの筋肉を使って地面の反力で動かすのか、
それとも、骨盤を傾ける事による、倒れるエネルギーを利用して移動を行うのかの違いです。

足首の柔軟性が高ければ
このように地面を
蹴る動き
蹴らない動き
どちらも可能になります。

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