押す、引く
などの腕を使っての動きや
しゃがむ、立ち上がる
など下半身の動きは
意識としては直線的に動かしたくなりますが、
筋肉で考えた場合
直線の動きは苦手です。
なぜなら
筋肉は関節から骨を動かすのが役割である為
基本的に回転運動になるからです。
特に、
胸、背中などの
体幹の筋肉を使う為には
胸を
”開く”、”閉じる”
などの意識が大切で
直線的な意識では
腕、脚だけになりがちです。
これでは体幹は充分に動かせないので、強い力が出せません。
直線的な動きになる理由としては
直接負荷を感じる
手(物を握る、掴む)や
足(地面を押す、蹴る)
から動かそうとするからです。
この場合に
主に使われるのが
肘、膝、肩の関節の筋肉です。
肘、膝は、
股関節のように360度動かせれる関節と違い、可動範囲が限られ
そこに強い負荷がかかる場合は注意が必要です。
強い力発揮が必要な場合は
体幹の大きい筋肉を使うほうが安全だと言えます。
動きの中で体幹の大きい筋肉を使うコツとしては
骨盤や胸骨、肩甲骨
から動かす事です。
その動きに肘、膝の動きを合わせていきます。
これによって
より大きな筋肉を動員させる事ができます。
プッシュアップや懸垂が難しいと感じる人は
手に意識が強くあり
垂直に押して
”肘を曲げ伸ばし”
してしまっているからです。
これでは
充分に胸や背中の筋肉を使えません。
人間の中心と言える
骨盤から
肩甲骨と連動させて押し上がる事で、
体幹の大きい筋肉を使った
安定感のある動きが可能になります。
また
しゃがむ、立ち上がる
などのスクワットの動きも
足指で地面を掴む意識が強い人は
膝から
”曲げ伸ばす”
動きになっています。
これでは
充分に股関節が曲がらない為
深くしゃがむと膝を痛めてしまう事があるので注意が必要です。
下半身は
膝より
先ずは
股関節から骨盤を前傾させて
くの字に折り曲げる事で、
お尻の筋肉を充分に使う事ができます。
力を入れる程
最短距離で直線的に動かしがちですが
意識と筋肉の収縮
には
ギャップがあります。
最短距離を直線的に
動かす意識も大事になってきますが
筋肉を有効活用するという意味では、
直線的に動かすイメージより
体幹からの回転運動で行うと
大きな筋肉を総動員できます。
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